薬剤師として成長していくためには勉強を続けることが不可欠です。但し、仕事を始めてからの勉強は、机に向かって行うだけではありません。毎日の業務から、より多くのものを吸収できる人が、より早く成長することができる人です。そのためには、日々の業務に取り組む際に気を付けておくべきことがあります。
強い好奇心をもって日々の業務に取り組んでいると、気になることが毎日のように出てきます。放置することなく解決するという習慣を身につけると、毎日のように新しいことを吸収することができます。最初のうちは余裕がなく、好奇心を満たすよりも覚えなければいけないことに追われる日々が続きます。
この段階を過ぎて、ある程度落ち着いてきたところから好奇心を強く持ち続けることができる人と、そうでない人とで大きな差が出てきます。強制的にやらされる段階から自主的に取り組む段階に入ると、仕事に対する姿勢が大きな違いを生み始めます。
分からないことがあれば調べるという習慣は非常に重要です。しかし、調べると必ず分かることばかりではありません。また、新人のうちは正しい調べ方が分からない場合もあります。間違った調べ方をしても、正確な答えを得ることはできません。
そんな時は、恥ずかしがらずに上司や先輩に質問することが大切です。恥をかくことになるかもしれませんが、知らないまま放置するよりは圧倒的に正しい選択です。もちろん、都合の良い時だけ利用するような接し方をしてはいけません。
普段からコミュニケーションをとり、質問しやすい関係をつくっておくことが大切です。
どんな優秀な人でも、新人の時から一人前だったというわけではありません。経験を積んで知識を増やして、初めて一人前の薬剤師になります。資格を取得するために勉強したと自負することは悪いことではありませんが、一人前だと勘違いしてはいけません。
まだまだ未熟だという意識をもって仕事をすることが大切です。上司や先輩に指摘されたことに対して、納得がいかない時もあるかもしれませんが、相手は薬剤師として自分よりも優れていると考えて受け入れるようにしましょう。
一人前になった時に、自分の方が正しかったと思うことが出てくるかもしれませんが、それでも新人のうちは指導内容に疑問を持つよりも、受け入れて取り組む方が効率的に自分を成長させることができます。