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薬剤の仕事をしている人の職能の変化

2024年01月27日
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薬剤師の職能は20世紀の頃と比較して大きく変化しています。20世紀の頃にはこの仕事をしている人の職能には含まれていなかったことも、現在では職能に含まれるようになりました。ここでは、この仕事をしている人の職能の変化について解説します。

1990年代に大きく変化した職能

薬剤師の職能が大きく変化したのは、1990年代になってからのことです。この時代に職能が変化したのは、医療に関する制度が多く変更されたことが理由です。薬事や医療に関係する法令の中にも、このような職能の変化を見つけることができます。

1990年代の前半に日本では医療法の改正がおこなわれましたが、新しく作られた医療法の条文には、この仕事をしている人が医療の担い手であることが明確に規定されています。1990年代の後半にはこの資格に関する法律も改正されて、改正された法律では、調剤をする時に必要な情報を患者に提供することが、この仕事をしている人の義務になりました。

2000年代になってもこの仕事をしている職能は変化し続け、再度医療法が改正された時には、薬局の位置づけも大きく変わりました。それまでは薬局は医療を提供する施設には含まれていなかったのですが、法律が改正されたことにより、薬局も診療所や病院と同じように医療を提供する施設として認められるようになりました。

法律が改正されたことにより増えた報酬の種類

薬剤師の職能が変化する一方で、薬局で調剤をしている人の仕事の内容も変化しています。1950年代に医薬分業に関する法律が施行された時には、薬局が受け取ることができる調剤の報酬は、薬剤を調剤するための仕事に対してのみ支払われていました。

ですが1980年に法律が改正されると、投薬特別指導料という報酬も新たに作られました。報酬の種類が増えたことにより、この仕事をしている人もより多くの報酬を得ることが可能になりましたが、その分おこなうべき仕事の種類も増えました。

1980年代の後半にもこの法律は再度改正され、薬剤の服用歴の管理指導料が新たに作られました。こうした報酬が作られたことにより、患者の薬剤の服用歴を管理することも、この仕事をしている人の担当すべき仕事となっています。

報酬の種類が増えるごとに変化する職能

1990年代にも法律が改正されて、在宅における薬剤管理の指導料が新たに作られました。2000年代には、介護保険の制度が開始されたことに伴って、居宅療養のための管理指導料が作られています。報酬の種類が増えるごとに、この仕事をしている人の職能も増えています。

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